活動報告2018年度


2018年度


2018年1月  講演会

講師  辻  真一さん(不登校支援相談員)

「親がやってはいけないこと」


2018年2月  講演会

講師 辻  真一さん(不登校支援相談員)

「なるべくやらないほうがいいこと」


2018年3月  講演会

講師  辻  真一さん(不登校支援相談員)

「ぜひやるべきこと」


2018年10月

講師  楠本 伸枝 先生

(えじそんくらぶ奈良『ポップコーン』代表)

「ペアレントトレーニングを学ぶ」


2018年11月 辻 真一さん

(不登校支援相談員)

個別相談会


2019年1月26日

違いを知り、歩み寄る

『絵本と法人に込めた想い』

~絵本「学校コワイ」作者よつばもこさんを招いて~



【講演会の報告】


3月10日(土)


不登校支援相談員の辻 真一さんの講演会が開催されました。


不登校の子どもに寄り添うための講演会を3回シリーズで企画し、本日は第3回目となりました。


第3回目のテーマは、不登校の子どもをもつ保護者が「ぜひやるべきこと」。


子どもが不登校になると、ついつい


「なんで?」


「どうして?」


と原因を探したり、


「このままでは子どもの将来が駄目になる」


と将来への悲観や不安が押し寄せてくることもあります。


また、保護者のライフスタイルも大きく変容し、親子共々、途方にくれることもしばしば。


保護者の本音は「学校にいってほしい」。


でもそれが難しくて、じゃあ、子どもに寄り添いたいけど、


それって具体的にどういうこと?


どうすればいいの?


相談機関や医療機関に行ってもなかなか日常生活の具体的な対応まで指導をしていただけるところは多くはありません。


今日の講演会では、「ぜひやるべきこと」として


① 不登校に対する正しい理解と認識を持つ


② 子どもの自主性を育てる


③ 親子間のコミュニケーションを充実させる

こと


をお話されました。


これって、当たり前のことやん!って思うかもしれませんが、意外と難しいことではないでしょうか。


今日は参加者13名の中で2人組をつくり、親子間コミュニケーションのやり方を実践したのですが、これがなかなか面白い体験でした。


当たり前のやりとりの中で、返事の仕方ひとつ変えるだけで、子どもとの距離がぐっと近くなることを実感できました。


今回の講演会では、不登校の知識をはじめ具体的な対応まで学ぶことができ、不登校の子どもに寄り添う、手をさしのべる(アウトリーチ)方法を知ることができました。


これですべてが「即解決!」とまではいきませんが、小さなことの積み重ねが子どもも保護者も生きやすくなることに繋がると思います。


すっきり会では、毎月第二土曜日に、不登校の子どもをもつ保護者が集まり、悩みや不安を話したり、不登校についての情報交換や情報共有をしています。毎月新しい方も来て頂き、少しずつ輪が広がり、嬉しく思っています。


今後も、不登校の子どもをもつ保護者が安心して過ごせる居場所として活動を続けていきますので、どなたでも気軽にご参加頂ければと思います。


2018年10月13日


「ペアレントトレーニングを学ぶ」


講師に、楠本伸枝先生をお招きし、ペアレントトレーニングについて講演していただきました。


あまり聞き慣れないかもしれませんが、発達障害のある子どもとの関わり方を親が学ぶというもので、厚生労働省も発達障害者支援体制整備のひとつとして「ペアレントトレーニング」の普及を掲げています。


この日は約25名の方が参加されました。


親の特性

子どもの特性

親 × 子どもの組み合わせ

まわりの環境

時代の流れ


様々な要因が絡み合い、複雑化し、個別の悩みや困りは尽きることはありません。

また、ささいな悩みから、深刻な悩みまで、悩みの内容や重さも多岐に渡ります。


講演会は二時間という限られた時間でしたが、この講演会をきっかけに、楠本先生のペアレントトレーニングに参加される方も数名おられました。


ペアレントトレーニングに限らず、悩みを解決する方法はたくさんあります。


それが、当事者にとって最善な方法であればあるほど、救われることがあるのではないでしょうか。


すっきり会は、親の安心できる場所を作り続けること、またこのような解決の糸口となるきっかけを作る活動も続けていきたいと考えています。